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私たちがディスカバ!を始めた理由

POINT

ディスカバは桜美林大学の高大連携プログラムとして、2019年に誕生しました。その背景とは?

01.

ディスカバは桜美林大学の高大連携プログラムとして、2019年に誕生しました。

これから始まるのは、戦後最大の教育改革です。2020年にはセンター試験が終了し、2022年には高校の教科が一新。「探究」を軸とした新しい科目がスタートします。

目指す未来が悪いとは言いません。しかし高校生からも、高校の先生方からも、戸惑いの声が聞こえてくるのは事実です。先輩と同じように準備しているだけでは、願うような進路が実現しない可能性があるからです。

この激動の時代において、大学は高校生のために何ができるのだろう?考え抜いた結果が、「本気の高大連携プログラム」でした。

仕組みだけの高大接続は味気がない。
大学を宣伝するだけの高大連携は浅はかだ。
講義をそのまま出前するだけでは工夫がない。

そこでまず桜美林大学が始めたのは「AO・推薦準備セミナー」でした。AO入試・推薦入試に向き合うためのスタンスやスキルを伝えるための無料セミナーです。もちろん桜美林大学への出願意思は問いません。学年も問いません。高校生ならば誰でも受講することが可能です。

今では全国に広がり、のべ10,000人近い高校生が参加しました。

02.

AO・推薦準備セミナーの成功のかたわら、そこで私たちが出会ったのは、「志望理由書に書くことがない」とつぶやく高校3年生の姿でした。それも一人や二人ではありません。かなりの人数です。

勉強だけでなく、部活、行事、趣味。高校時代には本来たくさんのチャンスがあるはずです。高校3年間をなんとなく流すように過ごしてしまったことを嘆く高校生のリアルな声は、私たちを次なる挑戦へと導きます。

重要なのは、高校1年生、2年生のうちから、自分なりのテーマに取り組む機会なのではないか。派手なことじゃなくてもいい。たった1cmでいい。大学には何ができるだろう?

私たちが着目したのは「探究」でした。

学問へと誘う知の入り口や、学校では出会えない新しい友達との出会い、大学生との対話や憧れ。大学だからこそつくることができる「探究的な学びの場」があるはずです。

03.

このプロジェクトは「未知を見つける=Discover」を意味するディスカバ!と命名されました。

大学のキャンパスや、大学の知、大学の熱気を高校生に開放しよう。そこで本気の探究へと招待しよう。それがきっと未来を発見するための探究の入り口になるはずです。

いつも通りの日常から1cmだけ踏み出してみると、そこには未知の発見が待っています。桜美林大学はそう信じています。

筆者はこれまで10年以上カタリバという教育NPO法人を運営してきましたが、「ディスカバ!」のコンセプトに出会って、これを形にする挑戦へと進むことに決めました。教育改革の渦の中、より現場に近いところで教育に向き合ってみたくなりました。これは私にとっての探究テーマでもあります。

そして今回、キービジュアルに選ばれたのがこの写真。高校生を導くかのような夏の青空と未来のかけら。 この先にはどんな道が待っているのでしょうか。

1cm先の未体験が、未来をつくる。
さあディスカバが始まります。

みなさんと現場でお会いできることを楽しみにしています!

(文責:コーディネーター 今村亮)

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