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教育コラム:「探究」先進校の共通点とは?

POINT

戦後最大の激変を迎えようする日本の教育。学校はいま何を重視すべきなのか。認定NPO法人カタリバでの15年間の経験から見えてきたヒントをお届けします。

01.

新学習指導要領の実施に向け、高校は「探究」にどう取り組むか。対応が求められています。

新学習指導要領のひとつのポイントは、「探究」を軸とした教科の再編です。2019年春からは新教科の段階的導入が始まる上で、各校の対応状況には差が見られます。

先行的な取組があった高校はともかく、これから始める高校は様子を見ながらペースを検討しているように見られます。理想的には「総合的な探究の時間」を軸としたカリキュラム・マネジメントが必要となるわけですが、学校現場は多忙を極めており、現実との乖離は否めません。

02.

地域こそ探究学習のフィールド。しかし生徒を安心して送り出せる環境になっているか?

「探究」先進校の共通点として印象的なのは、カリキュラムそのものではなく、学校と地域との連携です。

ふとしたきっかけで探究心に火が灯った生徒は、課外に動き出します。放課後・土日祝・夏休みなど、それぞれのタイミングで地域に飛び出していきます。

しかし地域をフィールドにした学習を学校の責任で背負い切れるかというと、多数の問題があります。事故やトラブルに対応することは簡単ではありません。かといって学校が未然にすべて段取りしてしまうと、すべて予定調和のつまらないものになってしまいます。

そこで探究先進校は地域との関係性が重要です。地域の役所やNPOなど、信頼関係のあるパートナーが高校生を預かってくれる環境さえあれば、高校生を安心して送り出すことができます。

とはいえ、すべての先生方に地域と信頼関係をつくるための時間を捻出するよう強いることはできません。

そこでディスカバ・プログラムです。私たち事務局は、高校の先生方が安心して生徒を送り出せる、安心・安全な学びの場をつくりたい。そう思って運営しています。

次稿では、具体的な先進校の事例について紹介したいと思います。

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