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【合格者インタビュー】目標は「ゆるす」先生 らいせいさん〜教育探究科学群1期生〜

POINT

「教育に関わりたい」という夢を持つらいせいさんが入学するのは、桜美林大学の教育探究科学群。総合型入試で生かされた高校時代の様々な活動や、教員免許取得のための教職課程がないこの学群を選んだ理由をじっくり語ってもらいました。

01.

小学校低学年をトラブルなく過ごしたらいせいさんは、学級委員長に。

しかしクラスで問題があった際に、リーダー役だったらいせいさんにまで不満が向けられてしまいます。人生で初めての挫折でした。
それがきっかけで、小学4年生からは学校に行けない時期も。卒業式も出席できませんでした。

中学校でもその経験を引きずりながら生活していましたが、大きな転機が訪れます。
中学3年生での屋久島おおぞら高校の体験入学です。

月に一度参加しているうちに、同じような経験をしている同級生たちとの交流が始まり、メンタルも持ち直していきました。

高校では積極的に校外活動に参加しました。自分の復活のきっかけになった体験入学の手伝いも。

「学校に行けなくて悩んでいる」「進路に不安を感じている」という中学生たちに対して、自分自身が中学生の時、周りの人にどんな言葉をもらいたかっただろう?と考えて、言葉をかけていたそう。

人の視点に立つことを学んだと振り返ります。

 

02.

高校2年生では代表生徒にも選ばれ、ますます「学校を飛び出した」活動にのめり込みます。

高校2年生の秋には、探究学習について発表するプレゼン大会に出場
らいせいさんが通う千葉キャンパスから東京キャンパスまで週1回通って、4ヶ月かけてプレゼンを作っていきました。

テーマは「環境対策としての昆虫食」。
昆虫食の認知度が低く、ネガティブなイメージがあるので、他の食品と変わらないことをアピールしつつ、「温室効果ガスの排出量が家畜よりも100分の1程度」ということも伝えました。

時間がない中で、プレゼンの構成を考えたり、台本にアイデア出しをしたり、チームの5人で苦労しながら作り上げた結果、全国大会にも出場し、優秀賞を受賞しました。

「すごく楽しかったです。東京に通って文化の違いを感じたり、外に出て活動することで刺激を得られたり。他の場所に行ってみたい、という気持ちが強まりました」

そんな「他の場所に行ってみたい」という気持ちから、高校2年生の春休みにハワイへ2週間の留学も経験します。

初めての海外で、1人での海外留学。
海外と日本の文化や価値観の違いを目の当たりにして、「当たり前を当たり前と思わない。自分の常識は常識ではないのかも」という気づきがありました。

 

 

高校生活の中で多様な価値観を見つけていったらいせいさんの夢は、小学生の頃から「教師」でした。
生徒それぞれの特徴をつかんで語りかけ方を変えている先生の姿に憧れたのだと言います。

子供たちと関わるため、学童保育へボランティアにも高校2年生の半年間通い、ますます教育に関わりたい気持ちが膨らんでいきます。

03.

教員志望のらいせいさんが桜美林大学を目指した理由は何だったのでしょう?

教育系の学部を探している中で、これまでの活動を評価してくれる大学へ行きたいと考えていたらいせいさん。

総合型選抜で受験をしようとすると、エントリーシートに活動の内容をしっかり書き込める大学が少ないことに気づきます。

「1000文字以内で書きなさい、というようなところが多かったです。桜美林大学では活動報告書に好きなだけ書いていい、となっていて。ここしかないと思いました」

自分のやってきたことを伝えるため、探究学習報告書の発表実績の用紙がすべて埋まるまで書き込んだそうです。

入試はオープンキャンパスで大学側の教員からおすすめされた「探究入試Spiral外部アワード活用型」でチャレンジ。自分の経験したことをすべてぶつけ、見事に合格を勝ち取りました。

04.

合格した教育探究科学群は、教員免許が取れる教職課程がありません。

最後まで免許を取得できる学群と迷ったというらいせいさん。
ですが、大学卒業後でも教員免許を取得することは可能だと判断し、決断したそうです。

「教員免許を取るだけではスキルが足りない。自分が通った通信制の高校など、必ずしも免許がいらない学校もある。自分が必要だと思うスキルをここで学びたいと考えました」

目指す教員像は「ゆるす」先生。

例えば生徒が忘れ物をしたとき、怒ってしまうと生徒はミスを隠したり、怖くなって言いづらい状況になって、原因の解決にはなりません。
ゆるした上で、「どうしたら忘れ物をしないか?」という会話に繋げないといけない、と考えているのだそう。

「理想は友達のような先生。友達のように生徒と対話できる教師になりたいです」

 

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