同じ学校の友人たちと。高校を会場にして、一般の方に向けてSDGsについてのイベントを開催した。このイベントをきっかけにディスカバスタッフと出会った。後に、ディスカバでもSDGsのイベントを企画することになった。
ーまさとさんは、ディスカバでどんなイベントを企画していたんですか?
SDGsについてのイベントを考えていました。もともと自分の高校で実施した、一般の方向けに開いたSDGsについてのイベントを、ディスカバを通して桜美林大学でも実施することを企画していました。
ーSDGsについてのイベントを考えたきっかけはありますか?
高校1年生のとき、授業でSDGsについて習ったことがきっかけです。学校の授業って内容を深堀りすることがあまりできないな〜…と日ごろから感じていたのですが、SDGsについてももっと深く学んでみたいと思ったんです。「SDGsアクションブック」※というのがあるのですが、学校の先生から「神奈川県版をつくりたい。一緒に作ってくれる人を募集している」と聞いたので応募してみたら、採用されてしまって(笑)
※神奈川県が制作した、SDGs関連の取り組みを集めた冊子「SDGsアクションブックかながわ」のこと。神奈川県は、内閣府の推進する「SDGs未来都市」および「自治体SDGsモデル事業」に選ばれ、SDGsに関連するさまざまな取り組みを行っている。参考文献 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/bs5/actionbook.html
ーいろいろすごい(笑)!まず「応募する」という行動力がすごいですね。
いや…行動力はあると思うのですが、僕はコツコツなにかを続けることがニガテで…チャンスとチャンスが重なって奇跡が起きたって感じです(笑)。SDGsブック制作の企画をすることになったのも、先生の提案に混ざったことからはじまりました。
僕たちの学校の案が採用されたことで、SDGsについてのフォーラムで高校生代表としてスピーチすることになったんです。スピーチをしたときに、僕以外の代表やその場にいた人が大人しかいなかったことに怒りを覚えました。「20年後は自分たちがSDGsのことを考えないといけないのに」と思って…問題意識が芽生えたんです。
そこで、高校2年生の夏に自分の学校を会場にして、一般の方向けにSDGsフォーラムを開くことにしました。
このフォーラムをきっかけにディスカバ事務局の方と出会い、はじめてディスカバを知りました。そして、ディスカバのイベントとして、桜美林大学でSDGsフォーラムのイベントを開こうと企画することになりました。
ーでも、そのイベントがコロナ禍で中止になったんですよね…
そうなんです…。非常にやるせない気持ちになりました。現在はオンラインイベントが主流になっていますが、当時(2020年3月)はオンラインイベントを実施するというアイディアを思いつかなくて。受験生になる一歩手前、ラストのイベント開催の予定だったので、とても気合いを入れてイベントの準備をしていたんです。「力の使い場所がなくなった…」と思いました。でも、だからこそ「このエネルギーを無駄にしちゃいけない」と思うようになりました。
ー「このエネルギーを無駄にしちゃいけない」という気持ちはどこかに向けられることができたのですか??
同時期に、僕の大好きなテーマパークが休園してしまったんです。2020年3月でした。SNSで「行きたい」という声をたくさん見て……。僕は「マインクラフト」というものを使い、そのテーマパークを再現するという活動をSNS上で展開していたので、「マインクラフトの活動をできる限り多くの人に拡散したらよいのではないか」と思うようになりました。そしてSNS上で観光イベントを開くことになったんです。そちらのイベントは大盛況でした!
ー「チャンスとチャンスが重なって奇跡が起きたって感じ」を実感しました…!まさとさんは行動力が人一倍あると感じます。行動力を発揮するようになった原点となるエピソードはありますか?
実は中学生の時、結構やんちゃな子だったので色々な失敗をしていたんです(笑) 。そのときの担任の先生に、「失敗なんて、人は当たり前のようにする。失敗をしてから何をするかが重要だよ。」といったことを言われました。また、行動力は僕の強みである一方、挑戦してうまくいかないことが多かったんです。そうした経験値から、「うまくいかなかった時に何をすればいいか」を体感として理解していました。
本当は勉強にエネルギーを注ぎ込む必要があったと思うのですが、僕は学校の勉強が得意ではなくて…(笑)。学校の勉強は「なぜこれをやっているのか」ということが見えにくいものが多いと感じていました。一方でSDGsの活動や「マインクラフト」の活動については、僕のなかで「なぜこれをやるのか」がハッキリしていたから、「今やるべきだ」と思えました。