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「俺、まだまだだ。でも、ココからだ!」高校生まさとがディスカバで見つけた、「自分に足りないモノ」とは?

POINT

ディスカバに参加した高校生は、その後どのように過ごしているのか?
今回ご紹介するのは、ディスカバとの連携イベントを企画していたまさとさんです。実はそのイベントがコロナ禍で実施できなくなるという事態に…そのとき、まさとさんはどのように行動したのか?その軌跡を追います!

01.

同じ学校の友人たちと。高校を会場にして、一般の方に向けてSDGsについてのイベントを開催した。このイベントをきっかけにディスカバスタッフと出会った。後に、ディスカバでもSDGsのイベントを企画することになった。

 

ーまさとさんは、ディスカバでどんなイベントを企画していたんですか?

SDGsについてのイベントを考えていました。もともと自分の高校で実施した、一般の方向けに開いたSDGsについてのイベントを、ディスカバを通して桜美林大学でも実施することを企画していました。

 

ーSDGsについてのイベントを考えたきっかけはありますか?

高校1年生のとき、授業でSDGsについて習ったことがきっかけです。学校の授業って内容を深堀りすることがあまりできないな〜…と日ごろから感じていたのですが、SDGsについてももっと深く学んでみたいと思ったんです。「SDGsアクションブック」というのがあるのですが、学校の先生から「神奈川県版をつくりたい。一緒に作ってくれる人を募集している」と聞いたので応募してみたら、採用されてしまって(笑)

※神奈川県が制作した、SDGs関連の取り組みを集めた冊子「SDGsアクションブックかながわ」のこと。神奈川県は、内閣府の推進する「SDGs未来都市」および「自治体SDGsモデル事業」に選ばれ、SDGsに関連するさまざまな取り組みを行っている。参考文献 https://www.pref.kanagawa.jp/docs/bs5/actionbook.html

 

ーいろいろすごい(笑)!まず「応募する」という行動力がすごいですね。

いや…行動力はあると思うのですが、僕はコツコツなにかを続けることがニガテで…チャンスとチャンスが重なって奇跡が起きたって感じです(笑)。SDGsブック制作の企画をすることになったのも、先生の提案に混ざったことからはじまりました。

僕たちの学校の案が採用されたことで、SDGsについてのフォーラムで高校生代表としてスピーチすることになったんです。スピーチをしたときに、僕以外の代表やその場にいた人が大人しかいなかったことに怒りを覚えました。「20年後は自分たちがSDGsのことを考えないといけないのに」と思って…問題意識が芽生えたんです。

そこで、高校2年生の夏に自分の学校を会場にして、一般の方向けにSDGsフォーラムを開くことにしました。

このフォーラムをきっかけにディスカバ事務局の方と出会い、はじめてディスカバを知りました。そして、ディスカバのイベントとして、桜美林大学でSDGsフォーラムのイベントを開こうと企画することになりました。

 

ーでも、そのイベントがコロナ禍で中止になったんですよね…

そうなんです…。非常にやるせない気持ちになりました。現在はオンラインイベントが主流になっていますが、当時(2020年3月)はオンラインイベントを実施するというアイディアを思いつかなくて。受験生になる一歩手前、ラストのイベント開催の予定だったので、とても気合いを入れてイベントの準備をしていたんです。「力の使い場所がなくなった…」と思いました。でも、だからこそ「このエネルギーを無駄にしちゃいけない」と思うようになりました。

 

ー「このエネルギーを無駄にしちゃいけない」という気持ちはどこかに向けられることができたのですか?? 

同時期に、僕の大好きなテーマパークが休園してしまったんです。2020年3月でした。SNSで「行きたい」という声をたくさん見て……。僕は「マインクラフト」というものを使い、そのテーマパークを再現するという活動をSNS上で展開していたので、「マインクラフトの活動をできる限り多くの人に拡散したらよいのではないか」と思うようになりました。そしてSNS上で観光イベントを開くことになったんです。そちらのイベントは大盛況でした!

ー「チャンスとチャンスが重なって奇跡が起きたって感じ」を実感しました…!まさとさんは行動力が人一倍あると感じます。行動力を発揮するようになった原点となるエピソードはありますか?

実は中学生の時、結構やんちゃな子だったので色々な失敗をしていたんです(笑) 。そのときの担任の先生に、「失敗なんて、人は当たり前のようにする。失敗をしてから何をするかが重要だよ。」といったことを言われました。また、行動力は僕の強みである一方、挑戦してうまくいかないことが多かったんです。そうした経験値から、「うまくいかなかった時に何をすればいいか」を体感として理解していました。

本当は勉強にエネルギーを注ぎ込む必要があったと思うのですが、僕は学校の勉強が得意ではなくて…(笑)。学校の勉強は「なぜこれをやっているのか」ということが見えにくいものが多いと感じていました。一方でSDGsの活動や「マインクラフト」の活動については、僕のなかで「なぜこれをやるのか」がハッキリしていたから、「今やるべきだ」と思えました。

 

02.

まさとさんがTwitterで展開している「マインクラフト」の活動。
公式Twitter< https://twitter.com/TDR_mcpe_server中学2年生の時に大好きなテーマパークを再現しようと思いつき、Twitter上で仲間をつのったことから活動が始まった。

 

ーさきほどお話に挙がった「マインクラフト」の活動について教えてください。

…一言で表すのが難しいのですが、ルールがなく、自由な発想でできる仮想現実の世界です。いきものがいて、地形もあって、天気もあって。現実世界を1×1のレゴブロックのようなものでつくられた仮想空間で表し、リアルな世の中を表現できます。現実ではチャレンジできなさそうなことができると思います。

 

ー現実ではチャレンジできなさそうなこと…例えば、どんなことを考えていますか?

今、地域活性化に興味があるのですが、「マインクラフト」の知識があれば町づくりのシュミレーションができるかなって。中学生の時、縁もゆかりもない土地で地域活性化の活動に参加したことがあり、地域活性化に興味をもちました。「マインクラフト」で再現したら、縁もゆかりもない土地についても、ゼロから考えることができると思うんです。手を動かしながら学べるのが「マインクラフト」のよいところですね。

 

ー「マインクラフト」に出会ったきっかけを教えてください。

最初は、幼い頃から大好きなテーマパークを再現してみたい!という興味本位からでした。中学2年生の時にTwitter上で仲間を募り、マインクラフトでテーマパークを再現する活動をはじめました。

幼い頃にテーマパーク内で撮影した写真。「好き」だという気持ちが原動力になり、今では「自分ごと」の活動になっている。

 

ーここでも行動力が発揮されていますね…!活動を続けていく中で気づいたことはありますか??

次第に自分の活動に対して意義を感じるようになりました。ディスカバをはじめとして「マインクラフト」を知らない方と「マインクラフト」の活動について話していくにつれ、「リアルな場所だけではなく、オンラインでもテーマパークを楽しめる」だけでなく「自分の好きな場所にいける」というコンセプトに多くの共感を得られるようになったんです。

今は自分の興味本位にテーマパークを再現するというだけでなく、多くの方に「マインクラフト=仮想現実のおもしろさ」を体感してほしい!という気持ちで活動しています。

 

03.

ーSDGsやマインクラフトなどの活動が広がっていくにつれて、多くの人と話す機会が増えたと思います。ディスカバで出会った方の中で、どなたか印象に残っている方はいらっしゃいましたか?

ディスカバでは、学校のなかでは出会えないような色々な背景を持っている同世代の子たちと出会うことができました。特に印象に残っているのは、同級生の帰国子女の女の子です。その子は英語を使って人と話すことができ、視野が広かった。海外の色々な文化・背景をもっている人と関わっているところに、その子の魅力を感じました。視野が広いから色々な知識を持っているんです。その子を見て、視野が広く日本に依存しない自分になりたいと思いました。

 

それまで出会ったことのない、多様な背景を持った同世代の方に出会ったんですね。そういった方々と出会い、心境の変化はありましたか?

その子たちと出会うまでは自分に自信があったのですが(笑)、自意識過剰だと思うようになりました。僕と見ている世界がまるで違うな、と。でも劣等感を感じるのと同時に、そのように視野が広い子と出会えておもしろいな、と思いました。

誰とでも話せることや行動力があること……それが僕の強みだと思っていたんですが、「俺、まだまだだな。でも、ここからだ!」という気持ちになりました。

 

ーディスカバで出会った同世代の方を通して、今のご自身に足りないものに気づいたんですね。

ディスカバでは「自分にないもの」を持っている同世代の友人に出会うことができました。その子たちと出会って、単純に「おもしろいな」と思ったんです。「自分にないもの」を持っている人っておもしろいです。

僕は一芸に秀でているわけではなくて、チームで活動することが多いんです。自分一人だと何もできない(笑)。友人にも「お前は何もできないし話がうまいわけでもないけど、なぜか一緒に活動したくなる。そういう引力がある。」と言われます……(笑)。

まわりを巻き込んで何かを成し遂げることは得意だと思うのですが、ディスカバで出会った同世代の子を見て、もっと「我が強く生きる機軸がある人」「視野が広い人」になりたいと思うようになりました。

 

ー改めて、ご自身の強みはどのようなところだと思いますか?

「誰とでも話せる」ことや「行動力」も強みですが、「よい意味で流される」ところだと思います。この強みに気づかせてくれたのは、ディスカバ事務局の今村さんです。桜美林大学で実施しようとしていたSDGsについてのイベントも、今村さんと一緒に企画をしていました。

企画をしている中で「流されることはお前のよさだ。でも、意見を変えちゃダメだよ。」と言われたことがありました。怒らせてしまったかもしれません(笑)。1週間前に発言していたことと異なる発言をしてしまったんです。

僕は妄想に浸ることが好きで、こんなことあったらいいのにな、というアイディアがフッと出てくるときがあります。アイディアが浮かぶと人に話したり行動したりしたくなってしまって。でも、言いたいことをそのまま伝えているだけで論理性がないんです。「考えていることを人に伝える力」は大学生になって学んでいきたいと考えています。

 

ーまさとさんは来年春には大学生ですね!大学でやりたいことは決まっていますか?

地域活性化について、マインクラフトの活動の継続、国際的な視野で考えること、論理的に発信すること……いくつかありますが、「ディスカバみたいなこと」をしてみたいと考えています。

ディスカバは桜美林大学で実際にやっているプロジェクトに参加することが多いので、大学の中に入って様々な体験ができます。僕もディスカバの活動を通し、大学生になったときのイメージをつけることができました。

僕は来年の春から地方で国際的なことを学べる大学に進学をするのですが、ホームページだけの情報だと、どんなことをやっている大学なのかのイメージがつきませんでした。大学のことを理解し、大学を体感するために、いろいろな大学がディスカバみたいなことをやったらよいなと思います。

 

ー新しい場所でも、まさとさんらしく行動力を発揮していく姿がイメージできます!…それでは最後に、これからディスカバのプログラムに参加する後輩のみなさんへメッセージをお願いします。

僕自身もディスカバで出会った高校生と新しく活動をしてみたり、自分の活動をより良いものにしていったりと、ディスカバでの出会いや経験は今も現在進行形で自分をアップグレードし続けてくれています!

新たな人やきっかけに出会い何かに挑戦したいと考える高校生や活動をブラッシュアップし、もっと頑張りたいと思っている高校生に、ディスカバは絶好のチャンスだと思います!

 

ーまさとさん、本日はありがとうございました!

 

 

ディスカバ参加前から人一倍の行動力があり、さまざまなことに挑戦をしてきたまさとさん。ですが、ディスカバに参加することによって自分に足りないモノがわかり、学びたいと思えることや自分の理想像を発見できたようです。

みなさんもディスカバプログラムに参加して、自分の可能性を再発見してみませんか?

 

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