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【メンターインタビュー】「好奇心が飛行機を並べた」──ディスカバ!で広がった空、探究の世界 

POINT

ディスカバ!プログラムで高校生のサポートをする大学生メンターたち。
今回は、メンター6期生として活躍している桜美林大学1年生のともともさんにインタビューしました!

01.

 

中学1年生のとき、「Flightradar24(フライトレーダー)」というサイト(※1)に偶然出会ったのがすべての始まりでした。そこでは、今どこに飛行機が飛んでいるのかがリアルタイムで見られたんです。その画面に、まるで空の上を列になって飛ぶ飛行機たちが映っていました。なんでこんなに綺麗に並んでるんだろう?そこから調べていくうちに「航空管制官」という職業を知り、空の安全をつかさどる存在に強く惹かれました。

 

その後、「ディスカバ!」に出会いました。ここは、自分の好き」や「気になるを起点に、とことん調べて、考えて、話せる場所。初めて参加したとき、新宿キャンパスの扉を開けるのは正直とても緊張しました。でも、探究は“好き”の連鎖です。何時間でも夢中になれる、そんな時間がここにはありました。

※1)https://www.flightradar24.com

02.

中でも私のお気に入りは、空のおもてなし探究です。航空業界といえばパイロットや客室乗務員のような華やかな職業が注目されがちですが、実はその裏側には、運航管理者、航空整備士、そして管制官など、様々な人々の働きがあります。

このプログラムでは、そうした空を支える人々すべてに焦点を当てていました。自分が飛行機に乗った経験がなくても、サービスを受けたことがある人なら誰でも、自分の体験を出発点に探究できる。航空に興味がある人も、なかった人も、それぞれの視点で探究が深まっていく。とても間口が広いプログラムだったと思います。

03.

 

私が桜美林大学を選んだ理由は、はっきりしています。航空しかないと思ったからです。航空管制官になりたいと考えたとき、航空関係が学べる大学を検索した結果、辿り着いたのが桜美林大学の航空学群でした。

オープンキャンパスに参加してみると、設備も先生方も、まさに実務的。将来、現場に近い形で学べる環境が整っていました。航空業界はとても広く、システムや法律まで多様な知識が求められます。桜美林であれば、管制官に必要な俯瞰的な視点を養いながら、幅広く学ぶことができると思ったのです。

04.

メンターになった今、私が大切にしているのは遠くから見守ることです。参加者がまだ不安で動けないときは、隣で伴走します。でも、一度波に乗り始めたら、あえて距離を置いて見守る。必要なときに軌道修正する、それぐらいがちょうどいいと感じています。

探究には正解があるわけではありません。予測し、調べ、結果が違ったなら、また考える。その過程にこそ意味がある。だからこそ、参加者自身が自分で考えることを大切にしてほしいと思っています。

05.

憧れのメンターは、りょうまさんとまささん。

りょうまさんは教えるというより気づかせる人。チーム全体を俯瞰しながら、裏方に徹するけど、要所要所で本質的なフィードバックをくれました。

まささんは、チームではなく全体を見て、的確なフィードバックをくれる存在でした。「どうしてそう考えたのか」という根拠まで深掘りしてくれるので、思考が整理され、自分の探究に軸が生まれました。

06.

探究を通して学んだことのひとつに、考えを声に出すことの大切さがあります。話すことで、自分の思考が整理されるいわば、頭の中をクリアにしていくような感覚です。

ラバーダック効果(※2)という言葉がありますが、まさにそれ。相手に説明するために話しているうちに、自分の理解が深まっていく──ディスカバ!は、そんな探究の場でもありました。

 

「“好き”を追いかけるのは、忙しくない。むしろ楽しいんです」

そう話すともともさんのように、夢中になれる何かに出会う人を増やしたい。

それが「ディスカバ!」の願いです。あなたも、自分だけの“好き”を見つけてみませんか?

 

(※2)ラバーダック効果[誰かに話しているうちに、自分で気づく]

07.

名前:ともとも

大学:桜美林大学 航空学群

好きなこと:航空無線を聞くこと。

 

聞き手・編集:たけち

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