あの時の自分に声をかけるならなんて声をかける?と聞いたとき、「何にでも挑戦してみてほしい」と語ったのは現在ディスカバ!でメンターとして活動している桜美林大学ビジネスマネジメント学群1年のささらさん。高校時代にディスカバ!のプログラムに参加したことが、自分の価値観や進路に大きな影響を与えたといいます。そして今では、かつての自分と同じように迷いや不安を抱える後輩たちに寄り添いながら、「一緒に探究する」姿勢を大切に、メンターとしての道を歩んでいます。
ディスカバ!プログラムで高校生のサポートをする大学生メンターたち。
今回は、メンター6期生として活躍している桜美林大学1年生のささらさんにインタビューしました!
あの時の自分に声をかけるならなんて声をかける?と聞いたとき、「何にでも挑戦してみてほしい」と語ったのは現在ディスカバ!でメンターとして活動している桜美林大学ビジネスマネジメント学群1年のささらさん。高校時代にディスカバ!のプログラムに参加したことが、自分の価値観や進路に大きな影響を与えたといいます。そして今では、かつての自分と同じように迷いや不安を抱える後輩たちに寄り添いながら、「一緒に探究する」姿勢を大切に、メンターとしての道を歩んでいます。
出会いは、高校生のときに参加したオープンキャンパスでした。ディスカバ!の、全国の高校生とつながれることに魅力を感じ、人と話すのが好きだった彼女は、「軽いノリで参加してみようかな」と思ったそうです。その最初の一歩が、後に大きな転機となっていったのです。
最初に参加したのは高校2年生の秋、ビジネスアイディア発想ラボ新規事業編(オンライン)だそうです。画面越しのやりとりで、シャイな相手との会話に苦戦したといいますが、そのときに大学生のメンターが自然に会話を広げてくれたことがとても印象に残ったと語ってくれました。「あれは憧れに近かったです。大学生って言っても数年しか違わないのに、すごいなって思いました」と振り返っていました。
その後の春プログラムの「ディズニー探究キャンプ」では、先輩メンターのあんずさんと出会います。あんずさんの姿からは、「一緒に探究してくれている」ような安心感を受けたといいます。教える・導くというより、横に並び、ともに歩んでくれる存在。それがささらさんにとっての憧れの存在になっていきました。
6人グループだった当時の班も自然と仲良くなれたそうで、それはあんずさんが全員の関係性を大切にしてくれたからこそ。「ファシリテーション力が本当にすごかった」と目を輝かせながら話してくれました。
憧れだった存在に、自分も近づいていきたい。そんな思いから、彼女はメンターとしての一歩を踏み出しました。
春のプログラムでは、なかなか話が盛り上がらないグループにも、憧れのあんずさんの姿を思い出しながら、「一緒に探究をしてくれる身近なお姉さん」として寄り添うことができたといいます。参加者だった頃に支えてもらった経験が、今の行動につながっていると語ってくれました。
正解がないテーマに対して、一緒に悩みながら進む。その“伴走する姿勢”こそが、自分にとってのメンターとしての目標だということに気づいたそうです。
あんずさんは、参加者だった頃のささらさんについて、「みんなをサポートしてくれるいい子」という印象を持っていたそうです。シャイというよりも、人の話をよく聞き、自然と周囲をアシストできる存在だったといいます。その後メンターになってからは、もともとの思いやりに加えて、場の空気を読みながら行動する力や、丁寧な言葉がけなど、努力を重ねてきた姿が印象的だったと語ってくれました。グループ全体を自然とまとめる「みんなのお姉ちゃん」のような存在であり、親身にファシリテーションしているのがとても印象的だったといいます。
参加者の時から自然と周りを支える姿勢があったささらさん。その良さはメンターになってからも変わらず、今では「チームの一員、気さくで、身近な存在」として、グループを優しくまとめるお姉ちゃんのような存在となっています。あんずさんも、そんな彼女を見て「努力家で、人の話をよく聞く素直な子」と感じていたそうで、その印象は今でも変わらないと話してくれました。
夏プログラムで意識したいことを聞くと、春プログラムから継続したいことを語ってくれました。それは、「参加者にメッセージカードを書くこと」です。
春プログラムでは、一人ひとりに「今日のここが良かったよ」「明日もがんばろうね」といったメッセージカードを書いていたそうです。担当したグループの参加者からは、ちゃんと読んでくれていたことが伝わってきて、心が通じたんだなと感じたと振り返りました。
話が進むグループもあれば、なかなか話が進まないグループもある中で、「臨機応変に、参加者の探究の邪魔にはならないよう一緒に探究しつつ、ちゃんと“メンター”としての立場も保つ。そのバランスを大事にしたい」と語ってくれました。
このような行動からも、ささらさんが参加者一人ひとりに真摯に向き合いながら、自然な関係性を築こうとしている姿勢が伝わってきます。
「大学受験は探究入試 Spiralで、ディスカバ!の経験がそのまま活かせたんです。もともとファッションブランドを作るのが夢だったんですけど、それに向けてマーケティングやビジネスも学びたいって思って、桜美林を選びました。」実際に入学してみて、自由な雰囲気の中で自分のやりたいことに挑戦できていると感じているそうです。
「ディスカバ!に参加していなかったら、今の進路は全く違っていたかもしれません。あの経験があったからこそ、自分の人生が大きく変わったと実感しています」と語ります。ささらさんが「何でも挑戦してみて」と語っていたように、その言葉には彼女自身の経験からくる実感が込められていました。あなたもこの夏、ディスカバ!のプログラムに挑戦してみませんか。
名前:ささら
大学:桜美林大学 ビジネスマネジメント学群
好きなこと:お話しすること・美術館巡り・たこ飯
聞き手・編集:あきと