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私がやりたいからやる。逆境を乗り越えた先に、なぎさが考えることは?

POINT

ディスカバに関わった高校生は、その後どのように過ごしているのか?

今回ご紹介するのは、桜美林大学リベラルアーツ学群に進学するなぎささん。
なぎささんは、中学生のころからリベラルアーツ学群に進学したいと強く考えていました。
その理由は?彼女の強いキモチをひもときます。

01.

ー なぎささんは、桜美林大学のリベラルアーツ学群に進学すると聞いています。目指すことになったきっかけはありますか?

メディアジャーナリズムを学べると思って中学生のころから桜美林大学に行きたいと考えてました※。

リベラルアーツ学群の中にメディアジャーナリズム専攻があるというのがポイントで、メディアジャーナリズムだけでなく、色々な学問に触れることができ、自分なりの道筋が作れると思って。絶対にこの学校に行こう!と決めていました。

 

※桜美林大学リベラルアーツ学群の専攻プログラム。
(https://www.obirin.ac.jp/academics/arts_sciences/program.html)

学生が多様な分野・領域の学問を学べるように、7つの学問分野・33の専門領域がある。

 

 

ー メディアジャーナリズムを学びたいのはどういった理由?

将来、ジャーナリストになりたいんです。

ジャーナリストである大叔母に憧れていて。すごくかっこいいんです。私が言ったことを耳で聞いて、すぐ言葉にしてまとめてくれて、文章を通して真実を伝えることができていて。

その大叔母に「(ジャーナリストを)やりたいならやってみなさい」と言われたときに、自分で叶えてみようと思いました。


大叔母となぎささん。

 

 

ー 大叔母さんに言われて印象に残っていることとかありますか

「文章がかけること」「影響力を持つこと」「真実を話してもらうこと」この3つが必要だと言っていました。

インタビューをした時にジャーナリストが嘘をつかれてしまうと読者に真実を伝えることはできない。だから、ジャーナリストになるためには、まず自分自身が信頼されることが一番大事なんだと考えています。

ディスカバの青春祭※でも、「なぎささんに任せちゃっていいよね」と言われたことが嬉しかったです。

私は途中から実行委員になったので、最初からいるメンバーは私に任せることが不安だったと思うんですよ。でも、「なぎささんしっかりしているし、やろうやろう」と言ってくれて。

 

※青春祭(https://discova.jp/program/seishun-fes2020/)
色々なイベントが中止になった2020年。ディスカバでは、オンラインで「青春を取り戻す」青春祭というイベントが開かれた。

 

 

ー 青春祭には、なぜ参加したのですか?

まわりからは桜美林大学の受験は厳しいと言われることもあったので、高校3年生から入試の直前まで、桜美林大学のオンラインイベントにはできる限り参加していました。

大学の情報や、入試の中でどのようなことをすれば合格するのかを調べる中で、「出願書類にディスカバのことを書くといいよ」と言われて。それで、最初は軽い気持ちでしたが青春祭に参加することにしました。

 

 

ー 行動力がありますね

料理をしたことがないのにできると思ったり、自転車に乗ったことがないのに乗ろうとしたり、小さい頃から「できるかもしれない」と思い込む自分がいます。「やってみよう」という気持ちが強いんです。

幼い頃の写真。

 

 

ー 不安には思わないのですか?

もちろん、失敗することもあるんですけどね(笑)。うまくいかなかったり、バカにされたりすることもあったし……成績も人並みにしか取れないし。要領が悪いのだと思います。

そんな自分が行きたい大学に合格できて、お母さんがすごく喜んでくれて。私もやってみたいことを自分で成し遂げることができるのだなと思って、すごく嬉しかったです。

お母さんとの写真。

 

 

ー なぎささんが「やってみよう」と思える原動力って、どこにあるんでしょう?

興味、ですかね。失敗とか不安とか、誰にどう思われるとか。まずはそういうのをなしにして、自分の欲に忠実になるのが大事かなって思います。

人から「そんなのやってどうするの」と言われても、「私がやりたいからいいでしょ」って思います。

 

 

ー 確固たる自分がある感じがします。

桜美林大学の自己申告書を書くためのセミナーを受けたときに、「合格した人の自己申告書にならって書いちゃダメだよ」と言われて。

私の個性って何?って思いました。それで、自己申告書には、人に自分を認めてもらうために努力してきたこととか、逆境を乗り越えるために経験してきたこととか、全部申告書に書きましたね。

自分の言いたいことを全部書いたので、書き終わった後はスッキリしました(笑)

02.

中学の友人3人、高校の友人1人となぎささん。
「なぎさの高校の友達に会ってみたい」と言ってくれた中学の友人と、高校の友人が初めて全員で揃って会えた日

 

 

ー 「人に認めてもらうために努力してきたこと」「逆境を乗り越えるために経験してきたこと」って、どんなことがあったのですか?

実は、高校に入っていじめられた経験があったんですよ。

自分のやりたいことが決まっていて、その方向に向かって頑張っているのに、なんでいじめられなきゃいけないんだろうと思って。大学に行かない方がいいのかなって思ったり、一時期学校に行けなくなったりしました。

そのとき、クラスの友人から「わたしはわたし。なぎさちゃんは自分らしくいればいいんじゃない」と言われました。そう言われてからクラスの他の子に話しかけてみたら、意外と信頼関係を結べたりして。

それまでやったことがなかったことに挑戦してみるようになりました。

 

高校の親友と。
文化祭準備が終わった後、お揃いにする格好を決めて撮ったプリクラの落書き中。

 

 

ー 逆境を力に変えたのですね。

私、とにかく騒いでいたいし暴れていたいんです(笑)。そんな私が私らしくいられるのは、自分自身に影響を与えてくれた周りの環境があると思います。

ジャーナリストとして「まわりに影響を与えられる人になる」という夢のためには、まず、自分が影響を受ける立場になることが大切だと感じています。

 

 

ー 自分らしくいられるようになったのは、誰かの影響がありますか

まず、小学校の時の先生です。
「みんなが書けないことをかけるのがなぎささんの特技だよね」と言ってくれました。そのことがきっかけで、文章を書ける才能があると気がつき、ジャーナリストの夢にもつながりました。

それから中学校の友人
なにかあったときにすぐに来てくれる存在です。いじめられて不登校になったときに会いに来てくれたり、学校をサボって一緒にいてくれたり。性格も価値観も違うけれど、「なぎさがいないとダメなんだよね」と言ってもらい、本当に救われました。

小学校の先生と。なぎささんは二列目の左から4番目。

 

 

ー 人とのつながりが大きいのですね。

そうです。青春祭に参加したときも、参加することで人に影響が与えられ、自分を変えることができるのではないかと考えました。

青春祭実施後、参加した同級生の方から個人のSNSに連絡がきて、「かっこよかったよ」「同級生として尊敬できる」と言ってもらえました。

自分が一生懸命にやっていることを認めてもらい、人に影響を与えられる人間に少しでもなれたのかと思えた瞬間でした。

 

 

ー 青春祭では、運営メンバーとして携わったのですよね

もとから運営していた3人の男の子たちに、私ともう一人の女の子が加わりました。最初は軽い気持ちで参加しましたが、自分を変えるきっかけになったとおもいます。

オンラインで行われた青春祭。

 

 

ー オンライン上で初対面の子とつながるの、難しそうですね。

私は思ったことをストレートに言ってしまうので、画面上の対話の中で、自分のやりたいことをどうやて伝えるかということが難しかったです。

メンバー間でもめることもあったけど、一緒に後から加わった女の子と頑張りました。その女の子は私と性格が違っておとなしい子で、学校で出会っていたら仲良くならないだろうな、というような子でした。意外と自分の背景を知らない子の方が仲良くなれるのかもなと思いました。

リアルでは会えなかったので「いつか会おうね」って約束しています。

03.

中学二年生の時に作文コンテストで入賞した時。文章を書けるのだと自信が持てた。
この時からジャーナリストへの興味が湧き、やがて桜美林大学でリベラルアーツを学びたいと思うようになった。

 

 

ー リベラルアーツ学群では幅広い学問を学べると思いますが、どのようなことを学びたいですか

心理学や宗教学に興味があります。宗教が世の中にどのような影響を与えるのか、とか、なぜ大学が一宗教の考えのもとにあるのか、とか。

なにか答えの出ていない問いに対して考えることが好きです。人の気持ちを促したりとか、これが正しいんだと思わせる力ってどういうものだろうって思います。

 

 

ー そういった学問を学んで、どのような人になりたい、というのはありますか

意志がはっきりしている人でありたいです。

ジャーナリストになるために勉強して、色々な人と話して、新しい世界に自分から挑戦していきたいと思っています。ジャーナリストになると決めた時やいじめから立ち直れた時、ディスカバに参加した時のように、変わるきっかけをつかみたいと思います。

あとはやっぱり人との輪をつなげたいし、人に影響を与えられる人間になりたいです。自分が認めてもらったことをいい方向に生かせるように、私のことを知らない人がいないくらいに頑張りたいなと思います。

青春祭の運営メンバーと。
ディスカバでも、リアルで会えなくても人とのつながりを広げることができた。

 

 

ー どのような人に影響力を与えたいと思いますか

桜美林大学に入学したいと思う子が、ちょっとでも自分に自信を持てるような取り組みをしたいと思います。

今、こうして先行きの見えない世の中で不安に思う子も多いと思います。私と同じ学年の子は、コロナの影響をかなり受けた中で、それぞれが逆境を乗り越えたのだと思います。私もその一人。「自分はこういう風に乗り越えたんだ」ということを伝えたいです。

自己申告書には、私の時は「自分のユニークなところ」を書かなければいけませんでした。想定外の切り口で自分をアピールしないといけないかもしれないので、自分の個性や特技ってなんだろうと思っている子たちに、とにかくアドバイスをしたいと思います。

自分の個性をどのように残せばいいのかというのを、お互いに見つけ合えるような関係性をつくっていきたいです。

高校の友人と。総合型選抜の出願期間中、自己申告書が上手く書けなかった時。
書いた文章を読みアドバイスくれたり、面接練習の手伝いをしてくれたりした。

 

 

ー すでに、後輩として入ってくる方への想いがあるんですね

高校2年生の時にオープンキャンパスに参加した時、案内してくれた学生さんがとてもやさしかったんです。「困ったことがあったらいつでも相談してください」と言ってくれて。

何もわからない人を野放しにするのではなく、「わからないなら一緒にやろうよ!」と言える先輩になりたいと思いました。

あとは、文化祭の実行委員やミスコンなどやってみたいです。ディスカバのスタッフもやるつもりです。

とにかく人とつながって会話して、いい影響を与えられる人になりたいです。

中学の友人と、高校二年生の夏休みに桜美林大学のオープンキャンパスに行った時。
2人は桜美林に行くつもりは無かったけど、なぎささんの「行きたい」という気持ちに応じて着いてきてくれた。

 

 

ー では……なぎささんと出会う未来の後輩のみなさんに、メッセージをお願いします

まず、やってみたいと思ったら行動することが一番だと私は思います。

実行できない気持ちは後に後悔につながります。失敗するのは当然だし、悪い目で見られたり、嫌な思いをすることも人生経験として必要だと私は思っていて。やらない後悔よりやる後悔だと思います。

その思いで私はこれまでやってきたので、やってみたいと思ったことがあってもまだできていないのであれば、失敗してもいいからまずはやってみることが必要なんじゃないかと思います。

 

 

ー なぎささん、本日はありがとうございました!

なぎささんの一言一言に、唯一無二の自分がいることや、自分らしくあることの大切さを感じました。なぎささんのように、ちょっとでも変わりたいと思っている皆さん、ディスカバで、自分自身を変えるきっかけを、一緒に掴みに行きませんか?

 

この記事ではおさまりきらないほどの熱量、ぜひディスカバスタッフとなったなぎささんから、皆さんにも感じてほしいです!

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