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ディスカバ・プログラムって?大学のキャンパスで過ごす新しい春休み

POINT

この春休み、あなたはどのように過ごしましたか?部活、塾、買い物、家で寝る・・・。ディスカバ・プログラムには「大学のキャンパスで挑戦する」という新しい選択肢を選んだ全国156名の高校生がいます。その様子についてレポートします!

01.

オリンピック・パラリンピックの本場を経験した講師と、スポーツビジネスの世界を考える[トレーナー編]。

このプログラムに申し込んだ19名は、ひときわ体格の良い参加者が目立ちます。どうやら、ほぼ全員が運動部の所属とのこと。野球部、サッカー部、マネージャー、と多様です。

講師の菊地孝明さんは、国内外で7事業24店舗の健康・美容・トレーニングビジネスを展開する経営者でありながら、日本パラサイクリング連盟ナショナルチームでもトレーナーを務めています。ロンドン・リオのパラリンピックでは、選手をメダルへと導きました。

午前中は座学。菊地さんが撮影したパラリンピックの現場の写真に、参加者は興味津々です。選手村の裏話や、選手のオフショットは、本場ならでは。

午後はトレーニング。ストレッチをはじめとした身体のメンテナンス技術を、ワークを通して習得していきます。

スポーツにおいて重要なのは気持ちだと菊地さんは伝えます。世界一になる喜びを手にするため、障がいを越えて、チームとしてつながっていくこと。それは部活だって同じです。パラリンピックの世界と普段の日常がつながる、きっかけの日となりました。

02.

さまざまな業界で活躍する講師たちと、仕事のドラマを語る「シゴトのチカラ」。誰かの未来は、自分のきっかけになる。

「シゴトのチカラ」に応募した高校生は19名。はじめは緊張した様子でした。

明るいパステルカラーで彩られたフラッグに出迎えられ、優しそうな社会人と大学生たちと出会います。お菓子も用意されていました。大学生の司会でゲームが始まり、その明るい雰囲気に緊張はほぐれていきました。

そして始まった、全力で語る社会人たちのプレゼンテーション。ひとりが語ったのは、「インドネシアに転勤になって、時間を守ることの重要さが伝わらない」という壁にぶち当たった体験談。日本で当たり前とされている価値観も、必ずしも他国では当たり前ではありません。

高校生たちは興味津々で質問します。そして自分だったらその状況をどんな風に解決するか、ディスカッションを進めました。次第に高校生同士の交流も、徐々に深まっていきます。普段の学校生活では話さないような話題まで、語り合っている様子が印象的でした。

ディスカバ・プログラムは、日常を一歩だけ踏み出す場所。今の自分からは想像できない非日常にこそ、未来のヒントが隠されているかもしれませんね。

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