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【合格者インタビュー】まおさん〜教育探究科学群1期生〜

POINT

SDGs、スタバ、コミュニケーションーー探究活動でさまざまなテーマに取り組んできた都立松が谷高校3年生のまおさん。春には、桜美林大学の新しい学群「教育探究科学群」に1期生として入学します。これまでの探究への取り組みや新学群への想いを語ってもらいました。

01.

高校入学のタイミングでコロナ禍が直撃したまおさん。学校行事を何も経験できないまま、高校1年目が終わってしまいます。

「運がないな」とがっかりしながら2年生に進級すると、「探究」の授業が本格的に始まりました。「もともと勉強は嫌いだったのに、探究の授業ではペンがすらすら進みました」。

2年生の個人研究のテーマは「人の心情」。人間関係が成り立つためのいろいろな暗黙の了解が気になったそう。3ヶ月かけて周りの人や先生にインタビューをしました。

学年全体の研究テーマはSDGs。「5歳児に対してSDGsを伝えるには?」という課題で、まおさんはジェンダー平等をテーマに選びます。

クイズ形式を入れたり、プレゼン資料をひらがなにしたり、小さな子供に伝えるための工夫をしたことが評価され、学年の優秀賞に選ばれました。

 

02.

まおさんが楽しんで取り組んだ探究活動が周りからも評価されたことで、自信につながっていきます。

そして迎えた大学受験。どうして桜美林大学の教育探究科学群を選んだのでしょうか?

10年間英会話を習ってきたまおさん。最初は英語に関わる桜美林大学のリベラルアーツ学群やグローバルコミュニケーション学群に興味を持ちましたが、「英語を学んで何がしたいだろう?」「英語教師になりたいわけではない」と考え直すことに。

英語の他に自信があるものは「探究」。その2つが結びつけられるのは教育探究科学群だった、と言います。

具体的な研究の分野が決まっていない教育探究科学群だからこそ、「『疑問』を持つのが大好きな自分にとっては、自由でいいな」と感じたのです。

自分から学ぶ気持ちがあったら何でもできるのが探究。なので、この学群を目指すことを決めました」

03.

まおさんの受験対策はシンプルでした。

何度も何度もオープンキャンパスに通うこと。「顔を覚えられたと思うし、しつこいと思われていたかも(笑)」と言うほどです。

オープンキャンパスでは自分の好きなものを相手に伝えるための「絵本づくり」が印象的だったそうです。ディスカバ!の探究プレゼミ(https://discova.jp/program/2022tanq-13/にも何度も参加しました。

探究プレゼミは、大学の学術的なメソッドをベースにした実践型ゼミ。まおさんは自分が好きなスターバックスコーヒーについての研究や、手話を習った経験から考えたコミュニケーションの多様性についての研究にチャレンジしました。

 

興味のないものにはまったく手をつけないマイペースな性格だというまおさん。

高校生活の中で友人から言われた「好きなものを作ったほうがいいよ」という言葉で、自分の姿勢が変わってきたと振り返ります。

好きなものや興味関心を周りから吸収しながら、自分の軸を確立していけばいいんだ、と気づけたまおさんだからこそ、一つ一つの探究のテーマに全力で取り組めたのかもしれません。

積み重ねてきた探究活動の経験や地道な受験対策を力にして、1期生として教育探究科学群への入学が決まりました。

04.

高校ではコロナ禍の影響で海外留学へ行くことができず、悔しい思いをしたそうですが、教育探究科学群では海外での探究活動もカリキュラムに組み込まれています。

まおさんは「探究のフィールドを広げられるのが大学だと思っています。海外でのフィールドワークがとても楽しみです」と声を弾ませます。

インタビューの少し前には、同級生になる教育探究科学群1期生の顔合わせ会がありました。それぞれが持つ専門知識がぶつかり合う光景にびっくりしたと言うまおさんは、「とにかく個性がすごかった!刺激的で面白い学年になりそうです」。

「自分も入学までに周りの人が「おお〜」と驚くくらい専門的な知識を1つ身につけておきたい」と考えているそうですよ。

最後に、教育探究科学群が気になっているみなさんへ、メッセージをもらいました。

「教育探究科学群は新しい学群で不安もあると思いますが、一度でも『知りたいこと』を持った経験がある人には向いているはずです。研究の過程の大切さも学べると思うので、ぜひこの学群についても興味を持って、頑張ってほしいです!」

何にでも興味を持って学べる自由な教育探究科学群で、まおさんがどんなテーマに挑戦するのか、楽しみになるインタビューでした。

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