プレゼンをしている様子。
ーハヤトさんはこの4月から慶應SFCに通っていますね
昔から僕を知っている人だったら、僕が慶應に行くなんて誰も思わなかったと思います。僕自身も想像していなかった。
AO入試で合格することができましたが、AOっていう制度があって本当に良かった(笑)。
大学の入学式にて。
ーAO入試では自分のブランドについて話したんですか
もちろんです。
あと、僕、ブランド以外にも高校生活でいろいろ活動してきたので。そのことを話しました。
ー高校ではどんな活動をしていたんですか?
まず、「N高※でできることはすべてやる」という目標を高校に入学するときに掲げていて。
N高で実施しているマイプロジェクトに参加したり、「起業部」や「投資部」っていうN高独自の部活にも参加したり。オープンキャンパスのスタッフや文化祭のステージの部長をやったりもしました。ワークショップやプレゼンをする機会に積極的に参加したりとか。
とにかく自分のやりたいことを関連付けて、やりたいと思ったことは一通りやるようにしました。
自称ですけど、「N高を一番活用した人」だと思ってます。それくらいの自信があります。
※ハヤトさんが通っていた「学校法人角川ドワンゴ学園N高等学校」(https://nnn.ed.jp/)
ハヤトさんは都内にある通学コースに通っていた。
ーやりたいと思ったことは一通りやる、ってすごい行動力。高校入学前もそういう感じだったんですか?
中学生のときはいわゆる「陰キャ」と言われる部類で、目立つわけではなく隅っこにいるような存在でした。あがり症でもあったから人前に立つのも好きではなくて。
でも今は、人前に立つことは苦手ではなくなりました。
自分の活動のことだったら(自分のブランドのことを)知ってほしいと思ってむしろ話したいです。「表に立つ」ということが増えたので、それに慣れてきたというのはあります。
ー高校での活動は、存在感のある役回りが多いですもんね。でも、中学生のころのお話を聞いていると、高校での活躍ぶりがよい意味で想定外です。
N高では勉強以外の選択肢がたくさんあったからかな。
中学生のころは勉強がすごく嫌いで勉強をしてきませんでした。勉強以外の選択肢がほぼなかったように思います。勉強みたいに好きではないことに対してモチベーションがわかなかったし。
……とはいえ、図書委員とかずっとやってたんですよ。最後は副委員長とかやってて。
そういう役回りも好きだったのかもしれない、と思いました。
中学生のときは、学校で行われることに意外と参加する積極性もあったけど発揮する場所がなかったというか。
N高では勉強以外の選択肢が圧倒的に増えたし、自分を変えたいと思っていたから、それならばとりあえず「できることはすべてやろう」と思いました。
変わりたい、という気持ちもありました。まあ、学費の分モトをとろうというのもあります(笑)。
中学生の時。ファッションには関心がなく、ゲームに夢中。
ー(笑)。ファッションには、中学生のころから興味があったんですか
いや、全然興味なかったです。ファッションよりもゲーム、という感じで。
でも中学生になったとき、親から「その小学生っぽい服どうにかならないの」と言われて(笑)。Tommy Hilfigerの服を買ってもらいました。
それから洋服を意識するようになって、特別な日にはTommy Hilfigerの洋服を買ってもらって、興味を持つようになりました。
で、高校生になって、オシャレにすることでまわりから承認を得られるということを知って。
どんどん興味を深めていきました。あと単純にモテたいという欲求がありました。
ー正直で年相応な感じでいいなあ(笑)。オシャレにすることで、まわりからはどんな反響がありましたか?
Twitterに自分のファッションを投稿したら「オシャレだね」と言ってくれた人がいました。
高校は私服登校OKだったので、学校に私服を着ていくとそこでもまたまわりから承認されて。学校にはファッションが好きな人も多かったから、刺激を受けたり。ファッションにハマっていきました。
ファッションを通じて、病気をポジティブに捉えられるようになったと思います。