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【合格者インタビュー】ゆづぽん成長録<実家の農業、留学、受験>

POINT

桜美林大学が今年度から実施している探究入試「Spiral」に挑戦し、春からディスカバ!学生メンターとして活動するゆづぽん(柳澤佑月くん)へインタビューをしました。

 

01.

小学生の頃のゆづぽんは、順風満帆で色んなことに挑戦したりと、充実した楽しい学校生活を過ごしていました。

けれど、中学に入り生活は一変。
部活の顧問は文武両道を掲げる先生で、そんな先生に対して納得いかない気持ちが生まれることも多く、「なんでだよ!」と反抗的な気持ちから、学校で何度も問題を起こしてしまうことも。

最初の方は先生も叱ってくれましたが、やがて話しかけて貰えなくなってしまい、歯止めをかけてくれる大人が周りにいなくなってしまったゆづぽんは、学校に行かなくなってしまいました。

 

そんなゆづぽんが変わるきっかけになったこと。
それは実家が営んでいた「農業」を手伝ったことでした。

学校の友達や先生など、周りの人達は「あいつなにやってんだ?」「またあんなことやってる」そんな風に思っていたかもしれない。けれど、ゆづぽんはそんなことは気になりませんでした。

農業を手伝う中で一緒に作業をするおじいちゃんとおばあちゃんは、孫であるゆづぽんを可愛がってくれました。
そんな暖かな環境、「農業」がいつの間にか、ゆづぽんにとって家でも学校でもない、居心地のいいサードプレイスになっていました。

 

 

 

「この人たちのために、そのうち何か自分に出来ることをやってみたい。自分がここで今変わらなかったら、変わるチャンスはもう無いかもしれない。」そう思ったゆづぽんは、高校受験へのスイッチが入ります。

「自分は高校で何がしたいだろう?」と考えた時に、パッと思い浮かんだのが「留学」でした。

テレビやSNSで海外について見ていた時、「世界の人達は自分たちとは考え方が違うんだな」と、その違いについて関心を持ったゆづぽん。
「英語は苦手だけど、この人たちの世界を目で見て、肌で感じてみたい!」そう思い、高校は留学ができる学校へ進学しました。

02.

カンタベリー大聖堂やイギリスの歴史的建造物に触れ、多くの刺激を受けたそう

 

そして高校1年生の秋に、学校のプログラムでイギリス南東部のカンタベリーにある姉妹校へ3ヶ月ほど留学を経験します。

留学先で感じたことは、自分の語学力が足りないということ。
訪れた先で海外の方と会話ができず、感情も読めない。
「この人は怒っているのか·····?それとも喜んでいるのか·····?」と、初めは上手くコミュニケーションをとることができませんでした。

しかし、寮生活をする中で、翻訳アプリを使ったり、ジェスチャーを交えて自分の気持ちを表現することで、少しずつコミュニケーションが取れるようになっていきます。

「上手いことを言ったり、自分の意見を細かく表現することはできなくても、相槌をうったり、共感することが出来るようになっていった」と自身の変化について話してくれていました。

 

 

今でも関係が続いている、留学中に仲良くなった友人とゆづぽん。

 

 

留学の後半はホームステイ。ゆづぽんを迎え入れてくれた家族の方が日本に元々いたこともあり、日本語を交えた英語で色んなことを教えてくれて、すごく楽しかったと話しています。

 

 

ホームステイ先で友達とおふざけで撮った一枚

 

たった3ヶ月の留学でしたが、日本とイギリスは全然違う国だと感じたゆづぽん。

その中でも、周りに流されたり「なんとなく」という曖昧な考え方をする人が多い日本に対し、イギリスでは「自分の価値観や考え方を全開に出す」姿が見られたことに一番の違いを感じました。

 

楽しかった留学から帰国
「留学」はゆづぽんにとって中学からの目標だったため、達成したという喜びで燃え尽きた気持ちになってしまいます。

「将来自分は何を手にしたいんだろう。」「自分に向いてることは何だろうか·····」
将来をどう決めればいいのか、ゆづぽんは悩みました。

 

そんな彼の背中を押した出来事は3つありました。

1つ目は、大学に向け塾に入った時のことです。
この塾では自己分析をし、自身も知らなかった自分の新しい一面や強みを深堀りしていくことで、「これ好きかも」「これ向いてるかも」と思え、それは大きな転機になったそうです。

 

2つ目は「全国高校生未来会議」※へ参加したことです。
ゆづぽんはこの時、たくさんの大人から自分の活動についてコメントをもらい、すごく自信がついたと話しています。

※全国高校生未来会議(http://kaigi.revisionjapan.com
全国から一般公募・選抜された高校生が「各都道府県の代表」として、これからの未来を見据えた政策等を社会や政治家に提言する合宿型のアイデアプランコンテスト

全国高校生未来会議にて、
「未来の防災」についてプレゼンをし、全国最優秀賞に選ばれた表彰式

 

3つ目は、ディスカバ!との出会いでした。
進学先の大学を調べているうちに、桜美林大学のフライトオペレーションコースを知ります。
「4年間かけてパイロットを目指せる場所があるんだ····!」ということに驚き、さらに調べているうちにディスカバ!にたどり着きます。

ホームページに書かれてあった「発見だ 」という言葉に「なんか面白そう」と思ったゆづぽんは、いくつかのイベントに参加してみることにしました。

イベントでは自分が知っているような高校生から、「え?こんなにすごい人がいるんだ·····!」という人まで、同年代の様々な人と出会えたことがとても刺激になり、ディスカバ!が好きになりました。

参加したイベントの一つ「ウェディングの世界」での一枚​
https://discova.jp/program/2021sp-wedding/

 

ゆづぽん​​が参加したイベントで最も印象に残ってると話すのは「グローバルゼミ」※です。

※「米日交流グローバルゼミ」(https://discova.jp/program/2021global/​​​​​​​​​​​​)
2021年6〜7月に開催。米日の高校生が約1ヶ月間をかけ、「編集」をテーマにグループワークを行ったイベント。

このイベントには英語が得意な人も多いことをゆづぽんは分かっていましたが、自分もここに入って色んな人と話したい!と思い参加しました。

実際のイベントでも周りの人の会話は殆ど分からなかったけれど、留学した時と同じようにコミュニケーションを取ることが楽しく、また、日本人の「なんとなくな意見」と、海外の「自分らしい意見」の差を再確認し、改めていい刺激を受けられたそうです。

03.

ゆづぽんがこの入試、探究入試Spiral※の形態を見た時、「どんな入試か分からない」「自分に合うか分からない」と思い踏みとどまりましたが、塾や未来会議、ディスカバ!で培った自信が背中を押し、受験することに決めました。

絶対大丈夫!と思って本番を迎えたものの、すごく緊張したゆづぽん。
本番の面接では、農業に関して質問された時に調べ不足で答えられず、「あぁ、これはだめかもしれない·····」と思いながら結果を待っていたそうです。

結果は、見事合格!
結果を見た時はとても嬉しかったと話してくれました。

※探究入試Spiral詳しくはこちら(https://discova.jp/magazine/spiral/)

 

ゆづぽんは春から「食」について学ぶことができる大学へ進学します。食とブランディングの分野をテーマに起業を成し遂げるを目標にしています。

また、小さい頃に手伝った農業や、受験の時にお世話になった塾など、自分にとってのサードプレイスがあったことから、今度は自分が「若者にとっての居場所作り」にも貢献できるような活動がしたい、と話しています。

さらにディスカバ!メンターとしても活動を始めているゆづぽん。
「大学受験ではディスカバ!での経験が自身の強みとなり、無事志望校に合格することが出来ました。 これから進路を考える受験生や自分探しをしている高校生のサポートしていきたい」と意気込みも語ってくれました。

04.

今回、ゆづぽんのインタビューをしてみて、ゆづぽんは自分自身のいい面も悪い面もよく向き合っている人だと感じました。「これは僕だけの人生で、他の誰とも違うぞ。」という自信がひしひしと伝わってきて、それがゆづぽんの強さなのだな、と感じました。

これからどんな大人になっていくのか楽しみですね!応援しています!
(インタビュアー:かのちゃん)

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